イタリア語上演/字幕付
【プロローグ】
旅芝居一座の一員トニオが道化師の姿で現れ、「人を笑わせる道化師も普通の人間、皆さんと同じように悲しみや苦悩を感じるのです」などと前口上を述べます。
【第1幕】
19世紀後半、イタリアの南部、カラブリア地方。聖母被昇天祭の祝日、村に旅芝居一座がやってきました。座長カニオの妻で女優のネッダは、嫉妬深い夫に嫌気がさして、空飛ぶ小鳥のように自由になりたいと歌っていました。そこへ座員のトニオが彼女に言い寄りますが、ネッダは見向きもしません。実は、ネッダにはこの村にシルヴィオという愛人がいたのでした。ネッダとシルヴィオは密かに駆け落ちの約束をしました。それを立ち聞きしたトニオは、座長でネッダの夫のカニオを連れてきます。カニオは現場に飛び込みますが、シルヴィオは逃げてしまいます。カニオは妻のネッダに「逃げた男の名前を言え」と迫りますが、ネッダは断固として拒みます。そうこうするうちに芝居の開始時間が迫ってきます。カニオは芝居小屋に戻り、道化師の衣装を着け、自らの苦悩を笑えと言って泣くのでした。
【第2幕】
村人たちが集まり、芝居が始まります。芝居では女優ネッダの扮するコロンビーナが、カニオの扮する道化師の夫が留守の間に恋人を家に呼び込んだところ、夫が帰ってきてしまうという話。カニオが舞台に登場し、ネッダの扮するコロンビーナに詰め寄るとき、カニオは芝居と現実の区別が付かなくなっていました。観客は迫真の演技に大喝采します。カニオは本気でネッダに「愛人の名前を言え」と詰め寄ります。ネッダが断ると、カニオは逆上して、近くにあったナイフでネッダを刺してしまいます。ネッダが最期に「助けて!シルヴィオ」と叫ぶと、シルヴィオが観客の中から飛び出してきます。カニオはシルヴィオも刺し殺してしまいました。観客も異常に気付き悲鳴を上げます。カニオは呆然としてナイフを落とすと「喜劇は終わりました」とつぶやいたのでした。